1月19日午前「堺の伝統産業に学ぶ 和菓子つくり」

 講師:株式会社 美のや 代表取締役 高田 和夫  様

明治42年浜寺駅前で創業され、100有余年の歴史を継ぐ「美のや」3代目店主高田さんに伝統の和菓子つくりを教えていただきました。

 

 今回のお菓子は、花水仙、玉椿、福寿草の三品、季節感に溢れています。

 

和菓子は見ては美しく、食べても美味しい芸術作品、鮮やかな技術と工夫が詰まっていました。

花水仙は餡を包み、三角棒の縁を使って花びらを整え、玉椿は茶巾絞りで自然な花の形を、福寿草は目の荒い漉し器で細紐状にした緑の餡を纏わせて花を表現します。

最初はただの餡玉が見事なお花に変身、感動的でした。

 

さて、自らやってみるとそう簡単ではありません。周りの人と作品を比べながら、笑い転げたり、感心したり、なんとも個性的でオリジナルな作品がたくさんできました。

 

美のやさんでは、十勝産最高級小豆、手亡豆(白インゲンの一種)、灰汁の少ないザラメを材料とされているそうです。

3代目店主の高田さんは黄綬褒章を受賞され、大阪府なにわの名工、堺市物作りマイスター、堺技衆としてご活躍されています。

 

日常にほっとする素敵なひとときを演出してくれる和菓子の世界、これからもずっと大切にしたい伝統文化です。